はんぶんこオリジナル商品第1弾「焚き火ろうそく」の誕生秘話をまとめてみました。

■このプロジェクトをやろうと思ったわけ
1.「HANBUNKO」のオリジナル商品を作りたい。

このはんぶんこを運営させていただいて、早半年。職人や作家さんを支援するには、自分たちも何かを生み出す職人・作家にならなければいけないと考えるようになりました。

自宅の庭の焼却炉で、いつものように燃えるゴミを燃やしていると、自然に「焚き火」というキーワードが思い浮かびました。(強引ですみません。)

よくよく考えてみると、焚き火は現代の生活において、特別なモノになりつつあります。
キャンプ場でさえ、地面に直接の焚き火は禁止されているところがあるというのです。

みなさん、ご存知のとおりで、
焚き火は、人をなごませます。会話も弾みます。火を見ているだけで癒されます。

その焚き火をいつでもできるようにしたらどうだろうか。
そう思うようになりました。

「いつでもできる」とはどういうことか。。。。

まずは場所について考えてみました。やはり、焚き火は屋外というイメージが強いと思います。
冬の焚き火は最高ですが、その前に寒くて家の外に出たくはない。これが本音ではないでしょうか。
ただ、昨今の薪ストーブブームで自宅で焚き火の火が見られるというかもしれませんが、薪ストーブがあるおうちはいったい何件あるのでしょうか。。私の周りでも100人に1人いるかいないかです。

また、その焚き火の実現方法を考えてみました。

がんばって家の外に出たとしても、今度は焚き火ができる場所を探し、薪を集めて、仲間を集めて、、、やはり、大掛かりになってしまいます。
しかも、焚き火の後始末がとても大変です。

もちろん、火を使わない方法もあります。

焚き火風の偽物の火のインテリアとか、スマホアプリでもロウソクっていうのがありました。
でも、一瞬たりとも同じ火がないのが焚き火の魅力なので、やはり生の火にこだわりました。

「いつでもできる」とはどういうことか。。。。

これを問い詰めると、ちょっと強引ですが、「屋内で気軽に一人でできること」になりました。

ここから「卓上」というキーワードがでてきました。
まさに「卓上」は、「屋内で気軽に一人でできること」を象徴するキーワードです。

このことをまとめて、
「卓上で焚き火を再現する」
という大きな商品開発テーマが決まりました。

以下、下記のこれまでの開発状況をご覧ください。
■これまでの開発状況

焚き火ろうそくの開発過程を物語風に書いてみました。お読みいただければ幸いです。
1.卓上で焚き火を再現

まず、卓上で安全な焚き火を再現しなくてはならない。台の上で小さな薪を組んでみることも考えたが、もっと気軽にできないのか・・・・そう考えていたとき、HANBUNKOの飾りつけでティーライトを使っていたのを思い出した。

そうだ。ティーライトケースの中で焚き火をしてみよう。。。

早速、杉の木を薪みたいに細かくし、ティーライトケースに入れて火をつけてみた。

火が・・・・つかない・・・・・

最初の火が安定するまで、ずいぶん時間がかかった。
火が安定してからは、まさに「卓上の焚き火」で、なんか静かで時が止まったかのような感じがした。

これが火の力、火の癒しなんだ。。。みんなにもこの時間を味わってほしい。

ここから「卓上の焚き火」を製品化するため、本格的な実験が始まった。
焚き火ろうそく実験中1
焚き火ろうそく実験中2
2.ロウソクとの出会い

火をおこすのは、簡単でなければいけない。

ここで焚きつけが実際のアウトドアの焚き火以上に難しかったら、みんな火をおこすのをあきらめてしまう。
なので、まさにろうそく感覚で火をつけられないとダメでした。

ティーライトケースを先に使っていたので、蝋を使ってみる発想は自然に出てきた。

蝋ならよく燃えるし、灯油やアルコール燃料よりもはるかに安全。しかも、焚き火ロウソクというネーミングもいい。
まさにいいことづくめだった。

早速、ケースの中の薪に蝋を流し込んで、火をつけてみた。

火が・・・・つかない・・・・・

今度は、ライターを近づけても蝋が溶けるだけで、なかなか火がつかない。
本物の焚き火と同じように着火剤が必要だと思った。

葉っぱを使ったり、糸をつかったり、、、いろいろ試してみたが、糸と薪を並べ、蝋で固めることにより着火剤を作った。
そう、まさにろうそくの芯の発想である。

着火後は通常のろうそくのように芯の糸が燃え、やわらかい火が続く。
やがて、周りの蝋が溶けだし、薪に火が移るようになると火はどんどんと大きくなってくる。
いくつかの薪に火が燃え移ると、火は安定してきて本格的な焚き火の火になっていく。

成功だ。
(でも、こればかりは機械でろうそくを作ることができないだろう。手で微妙な芯の位置をさぐらないといけない。)
3.これは焚き火である

ただ、今度は火が弱い・・・・もうちょっと火がほしいと思った。

焚き火そのものの研究が必要だった。

焚き火の本を読み漁ると、焚き火にもいろんな薪の組み方が存在することがわかった。
火が上がりやすい井桁型という組み方に挑戦してみた。

成功だ。
より火が大きくなり、みんなが想像している焚き火に近づいた。
でも、上がりすぎても危険が増す、妥協点を探さなければいけなかった。

また、同時に焚き火の本を参考にして、杉、ヒノキ、ヒバなど、いろんな木でも試した。
これは将来いろんなバリエーションが増えて楽しめそうだ。その日の気分で木を選んでもいいだろう。

結果的に最初の製品は、富山県産杉と奈良県吉野檜の2種類でいくことに決定した。
いずれも、焚きつけにコツがいらず簡単に燃えて、煙ができるだけ少ないものにした。あと、手に入るルートも確保できた。

パチパチっという焚き火独特の音も再現しようと思った。
さすがにこの薪の小ささと量は無理だと思っていたが、蝋が溶けてはじける音がそれらしく聞こえた。

ある意味、成功だ。
ラッキーとはいえ、焚き火音も再現することができた。

ん?今度は溶けた蝋がティーライトケースから溢れていた。
蝋があるとよく燃えるのだが、多すぎると個体から液体になるときあふれてしまうらしい。
蝋の量も、蝋の融点も考えなきゃいけない。

どんどん深みにはまっていく・・・・
と同時にどうしてもこれを商品化させたくなってきた。。

で、終わった後のティーライトを持つ・・・

熱・・・やけどするぞこれは。。。汗
実験は灰皿の上でやっていたので、気が付かなかったのだが、灰皿の下もなかなか熱い。
これでは卓上で安全な焚き火ではない・・・

卓上専用の焚き火台の開発が急務だった。

赤外線の温度計を購入し、あるゆる状態の温度を測り、鉄、アルミ、ステンレス、木材、段ボール、、、、あらゆる素材を試した。

焚き火の本
製作中線引き

結果、金属製で厚さは3mm以上が僕のだした答えだった。
段ボールは焦げ、木材は焦げはしなかったものの、気分的に不安だった。。
3mmあれば、どの金属の素材でも台の下の温度も暖かくなる程度だったので、大丈夫と判断した。

燃焼時間は大体40~50分だった。ちょうどよかった。
これ以上長すぎては、火のそばから離れる可能性があるので危険だし、逆に短すぎても、納得はしてくれなかっただろう。
これは、最初にティーライトケースを使ったラッキーな結果だった。薪の容量がベストだったのだ。

ここに、入門セットが完成した。
焚き火ろうそく入門セット
4.より焚き火らしさを

これで試作品が完成し、あとは商品化あるのみだったのだが・・・どうも今一つ納得がいかない。

そう、ティーライトケースに入ったままだからだ・・・・もっと直に焚き火の火がみたいのだ。

でも、このティーライトケースをとるということは、安全性を一度外すということなので、すごい大きな挑戦だった。
ゼロから安全性を設計し、ゼロから薪の量を調整しなければいけなかった。

開発は薪の量の調整から始めた。

火が大きすぎず、煙が出すぎない、かつ、焚き火らしさがでる薪の量。。。
弁当のおかずに使用するアルミカップや、紙コップ、いろんなケースをためしたが、36mmの正方形に決まった。
まさにこれ以上だと火が大きくなりすぎ危険であり、これ以下だと、ティーライトケースのほうが焚き火らしくなってしまう。
まさに微妙なサイズだ。薪の量も蝋の量も、量的にはケースのときよりも一回り多いほどだ。

今度はケースがない・・・そう、溶けた蝋がそのまま流れてしまうのだ。

アウトドア用品で売ってるようなテーブルになっているステンレス製の焚き火台も考えたが、この焚き火ろうそくで調理はしない、あくまでも火の観賞用だ。火が見えないと意味がない。
かといって、入門セットで用意した板は使えない。溶けた蝋を抑えるため皿状にしなければいけない。
その皿の高さも高すぎると火が見えない。低すぎると蝋が溢れ出る可能性がある。
また、その皿も熱くなるので、それを囲む枠も必要になった。
薪の量テスト
焚き火ろうそくの設計図

直接の火が観たいと思っただけで、これだけ大変な実験と開発が待っていたとは。。。。

ここまで本格的にしたら、次は何をしたくなるか。。。

そう、焚き火を育てたくなるのである。

これはたやすいことだった。薪を別に用意し、火ばさみをつけることによって、薪を追加する楽しみが増える。
ただ、増やしすぎには注意してください。やはり、火が大きくなってしまう。

ここに、基本セットが完成した。
15cmの四角 ぎりぎり卓上サイズに抑えた。
焚き火ろうそく基本セット

入門セットと基本セットの2種類を用意いたしました。
この後、いろんな木でろうそくを制作したり、ご当地焚き火ろうそくというのも面白いと考えております。
いずれも、ろうそくとはいえども火を扱う商品です。絶対に使用中は火のそばから離れないでください。
■最後に

最後になりますが、このプロジェクトに興味をもっていただき、ページを最後までお読みいただいて本当にありがとうございました。
「HANBUNKO」はこの商品をきっかけに、個人の方のものづくりの想いや夢を実現していきたいと思っております。
また、このプロジェクトに関して、気づいたことやご意見等がございましたら、いつでもお気軽にご連絡いただければと思っております。
焚き火ろうそく
■ご購入はこちら

焚き火ろうそく 入門セット
1,944円(税込)

手軽に焚き火のやわらかい火が楽しめる入門セット。
富山県産杉と奈良県吉野檜の2セットの「ケース付焚き火ろうそく」がついています。

入門セットのご購入はこちらから

焚き火ろうそく 基本セット
5,400円(税込)

本格的な焚き火の様子が楽しめる基本セット。
富山県産杉と奈良県吉野檜の2セットの「直火型焚き火ろうそく」がついています。

基本セットのご購入はこちらから